あたらしく生まれかわったキーホルダーの「カフ（Caph）」です。


一般的に、革製品と金具をめぐる関係において、「つくるアイテム　→　それに合うような金具を探す」という方向がほとんどだと考えられます。

今回は、「金具　→　それを活かせるようなアイテム」という、逆方向の流れではじまりました。

素晴らしいデザイン、すぐれたギミックを備えた金具には、そう簡単には出会えるものではありません。

そのような状況で、この金具を活かしたアイテムをデザインしたい、という転倒がおこるほど魅力的に映ったのが今回採用したD釻でした。

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革製品で、なにかあたらしくカタチを考えるとき、革ならではの性質、革にしかできないこと、そんなことを念頭におきながら手を動かしていきます。

今回は、なぜか、遺伝子の二重らせん構造がデザインのモチーフになっているような気がします。

学生時代、生物学の講義で見た遺伝子の立体モデルの不思議さと美しさが、今でも脳裏にやきついています。

そんな印象的なデザインがふいに顔をのぞかせるときがあります。

手を動かしているうちに、思わぬタイミングで表出したのかもしれません。


本体は二つのパーツから構成されており、パーツとパーツの固定はTAMURAの頭文字の「T」になるように手縫いで仕上げています。


D釻は内側にひらくスナップ式になっており、標準で二重釻を三つお付けしております。

こちらに鍵などをそれぞれ取り付けていただけますし、またご自身で新たなものを増やして取り付けていただくことも可能です。



【SIZE】　（本体のみ）たて 8.2 cm × よこ 2.3 cm × 厚み 1 cm